演 目
REAL Life スキカモサッポロ
観劇日時/06.9.29
劇団名/HAM―PROJECT 6
作・演出/桂川さや 
舞台美術/すがの公
舞台美術プラン/妹尾知美 
照明/相馬寛之 
音響/らい@Tewee 
小道具/小玉乃理恵 
衣装/井嶋麻紀子 
写真撮影/小松友里子 
宣伝美術/よしっぱち
制作/遠藤沙織・大場里美・金丸菜穂子・小玉乃理恵・島田かおり・仲野輝美
劇場/シアターZOO

女の子たちのハートウォーム・コメディ

 大都会札幌の一偶に住む27歳の二人の女性は幼なじみの間柄。一人は音楽関係のジャーナリストを夢みながスーパーのレジ打ち(=田島智美)。もう一人は折り込みチラシの写真撮影のバイトをしながら本格的な写真家を目指している(=桂川さや)。
二人とも真面目に生活しているが積極的な行動を起こす訳でもなく、その日その日を面白おかしく怠惰な日々だ。そんな二人の所へ田舎から同じような女(=小山めぐみ)が何かを探してやって来て二人のマンションに転がり込んでくる。
三人三様な自分探しが、オカマの男(=高橋隆太)と街頭人生相談の男(=すがの公)たちの二人も仲間に入れて5人それぞれの自分探しの話が盛大に展開される。
悩みも平面的だし男二人の設定が現実離れしているのがやや引けるが、この芝居は別にそれに目くじらたてるのは野暮かもしれない。満員の若い女性客は感情移入して満足しているようだから、十分な存在価値があるんだろう。
僕が注文するとすれば、彼ら彼女らの苦悩がもっと深く個性的でそれぞれのぶつかりあいがなければ、せっかくの力ある集団のエネルギーがもったいないなと思うわけだ。そう言えば最近の日本映画にもそんな作品が多いような気がする。