演 目
Please Send Junk Food in Hokkaido
観劇日時/06.8.5
劇団/指輪ホテル
公演回数/北海道公演
作・演出/羊屋白玉 
映像制作/小川敦子・山瀬弘明
衣装/佐々木青・岡崎イクコ 
食材美術/佐藤亜紀子
音響/大江芳樹 
舞台監督/坂本由希子 
照明/大橋榛名
指輪ホテル/佐藤道元・中洞貴子
劇場/コンカリーニョ

一時期の少女たちのスケッチ

 半裸の女性が10人(=稲垣郁・ワタナベヨヲコ・喜井萌希・イマブチハルエ・比屋定尚美・のしろゆうこ・福村まり・斉藤麻衣子・酒井由貴・緒田果南)。
おそらく彼女たちは幼児あるいはアドレッセンスの女たちだろう。彼女たちは一人の成人女性(=三上敦子)を担ぎこんでよってたかって裸に剥いてしまう。
ブラジヤーを透明な物に替え乳首の部分にアンパンを入れてビニールの透明な上着に着替えると、その上着にはその女の子が愛したマンガの1ページが何枚かが貼り付けられている。彼女たちはその姿で客席に走りこみ、その漫画を通して客とのコミュニケーションを取ろうとする。だがそれは必ずしも上手くはいかない。客の方に受け入れる余裕がないからだ。
若い女性の裸体が全編溢れているけれども卑猥な感じはしない。僕は最前列で観ていたんだけれど逆にもっと後ろで見たかった。余りにも前で観ると、生身の成人女性、ましてや顔見知りの方たちの生活感まで否応なしに押し付けられるような気がして、些かシラケタのだが、しかし「Junk food 」に象徴される幼児性は強く感じられたのであった。