演 目
HERO
観劇日時/06.5.24
劇団名/偉人舞台
公演回数/第18回公演
脚本・演出/我孫子令 
劇場/シアターZOO

もったいない技量とエネルギー

 今どき小学生でも馬鹿にするのではないかと思われるような話だ。エネルギッシュだし演技力があるから何かあるかも知れないと思ってつい見てしまったが、だんだん俺はなんでこの芝居? を見なければならないのかと感じると情けなくなってくる。
だが若い女の子たちはキャーキャーと沸きたっている。長年僕が観てきた芝居の現在がこれかと思うと、それも何とも虚しい気分だ。これは今流行の「お笑い」だと思えばいいのかもしれない。僕は決して「お笑い」を否定してはいない。それどころかむしろ好きだ。でもこれは笑えなかった。なぜだろう? どっちつかずで中途半端なんだろうか? 始めっからそのつもりで観ればよかったのか? 前日の北海道新聞の劇評で「エネルギッシュな笑いに大いに期待された」という文章を読んでいたのに……