演 目

観劇日時/06.5.17
劇団名/Teater・ラグ・203
公演回数/Wednesday Theater Vol.16
作・演出/村松幹男
音楽/今井大蛇丸
音響オペレーター/伊東笑美子
照明オペレーター/鈴木亮介
宣伝美術久保田さゆり
劇場/ラグリグラ劇場

閉塞感に囚われた女の半生

 三人の人物の名前が一貫しているので、これは土井信子という平凡な女の、閉塞感と脅迫感的被害者意識とに苛まれる潜在意識の表現と思われた。
それにしても意識的に確信犯的な饒舌の台詞が、やはり退屈するのがかなり気がかりだ。中々面白いギャグが連発され、それが楽屋落ちだったり客いじりだったりするのだが、あまりにも真面目にやるからか、笑いが爆発しない。
音楽が、登場人物の心情に着かず離れずで、しかも客の感情にぴったり寄り添うがごとく感じられたのが印象的であった。