演 目
地球は青かった
観劇日時/06.4.22
劇団名/劇団SK―MIX
公演回数/第5回公演
作・演出/有澤健
音響/品田新一
照明/本房義信
舞台美術/田村明美
劇場/シアターコア(旭川の廃工場跡の小劇場)

女子大生たちの人間模様

 1960年前後のロシア(当時はソ連)の空軍は、宇宙旅行の世界一番乗りを目指していた。二人の将校(=高橋香織・赤間さとみ)と四人の兵士(=渡辺真知子・本間郁美・マアヤ・斎藤順子)たちが、自分たちの夢や友情や挫折などを展開する。
ソ連空軍を舞台にした人間模様だが、それはまるで女子大のサークル活動みたいだ。なぜこの六人を全部女優にしたのか? 最初から座付き作者である作家はその事情を分かっているはずだから、人物のキャラクターは計算できたはずだ。女優にした意味があるに違いない。
 ライカ犬その他の犬たち(=COZY)が次々と実験の犠牲になって死んでいくが、この犬があまり可愛くない。この犬たちも一種の人格をもっているらしいのだから、もう少し独自のキャラクターを持たせて活躍させてやりたい。
 装置が抽象と具象の中間の曖昧さが気になって居心地が悪い。衣装のはっきりとした具体的な作りに対応していない感じだ。宇宙の神秘を感じさせる視覚的な楽しみも期待したかった。