演 目
アニメ
観劇日時/06.2.18
Limit stop performance
7th Style of theatrical company Gacgire indefinite
作・演出/川尻恵太
音響プラン/Lynn
OP/久保田秀和
録音/橋本一生
照明/和田研一
舞台/上田知
マンガ/村山真希
小道具/川ア舞・小森望美
衣装/逢坂美代子
映像/山田マサル・鶴岡浩明・那賀島藍
ヘアメイク/今井由架理
債権担当/野村文舎
制作/平間夕貴・長谷川碧・大沼誠・長谷川亜美
劇場/BLOCH

登場人物たちの躍動感

 手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄たちと、編集者や女性たちの青春物語に、手塚マンガの登場人物であるブラックジャック、鉄腕アトム、御茶ノ水博士、ジャングル大帝レオなどなどが絡んで、表現者たちの苦悩の時代と、登場人物たちの感じる現代のさまざまな末期的状況をリンクさせて、コミカルに描こうとする。
しかしアイデァの良さ、部分部分のヒラメキの面白さは認めていいが、全体の意図が必ずしも巧く伝わったとは思われない。
たとえば、原作の1ページ、あるいはそのマンガはこの舞台のための贋作だと思うが、それをスライドで映してその場面を登場人物たちのコントに連動させるなど洒落っ気横溢で面白い趣向であろう。
だが肝心の50年60年昔の若い表現者たちの思いが現代の現実にスムーズに繋がってこないもどかしさが強い。マンガの人物たちの生き生きとした躍動感が印象的だ。