演 目
ヤルタ会談
観劇日時/04.10.3
劇団名/劇団・青年団(東京)
公演回数/道東小劇場演劇祭
作・演出/平田オリザ
劇場/帯広・メガストーン


歴史の事実のみか

 1940年代中期、英・米・ソという当時の三大国の独善と自己弁護、そして支配下の各国のありようを戯画化した歴史解説みたいな30分。まるで無責任な町内会のアリバイつくりの会議か、仲良し同好会のお喋り会みたいな雰囲気。エンターテインメントとしては面白いけれども「それがどうしたの?」というしかないのでは?ノノ
 もともと新作落語として書かれたものに加筆したということだが、単なる歴史の記録だけではなく、何らかの結末、あるいは結末を予感させる一ひねりが欲しかった。
 人間の歴史なんて所詮その程度のものかということなのか? 独善と自己弁護という内実のない国際関係の戯画化だけでは物足りない思いだ。
 出演は、スターリン=松田弘子/ルーズベルト=高橋縁/チャーチル=島田曜蔵